僕は君のもの

その日の練習は、何をしたのか覚えてなかった。

佐野先輩と何を話したのかさえ思い出せないくらい。

ショックでショックで初めて佐野先輩のことで泣いた。


まだそこまで好きじゃない。あきらめよう。そう心に決めた。



今ならまだ間に合う。そう思ってた。

会わなければ。

話さなければ。

少しづつ忘れられると。




その日を境に、バスケにいかなくなった。







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