僕は君のもの
日曜日。
佐野先輩とバスケ以外で初めて会う。
もちろん2人きりではないけれど、すごく緊張してたし、ワクワクもした。
何かを期待してるわけじゃないけれど、同じ日を過ごせるだけで嬉しかった。
約束の場所には10分前についた。すると私より早く来てる人がいた。佐野先輩だった。
「こんにちは、佐野先輩。」
「おう、柏木。…なんか私服だと雰囲気変わるなぁ」
「そうですか?」
今日の服そうは甘めのワンピース。
普段でもバスケの格好しかしない私は、この日のためにわざわざ買ったのだ。
「…可愛いね」
「へっ!?」
「だから可愛いってゆってんの。何度も言わすなよ、照れるから」
「あ、あの!!ありがとうございます。」
「柏木。顔、超真っ赤。ハハハ。」
「ちょっとからかわないでくださいよ!!!」
「〜♪」
その時、佐野先輩の携帯が鳴った。