僕は君のもの

それから週に2、3回、内緒で会う日が続いた。


夜中は1時間以上、長電話。



二人で居るときも、彼女からのメールはたえなかった。その度にすごく悲しくて、寂しくて。でも、私が文句を言えるわけもなく、ただ我慢する日が続いた。


翔は、人の感情を読み取るのが上手くて、いつも私の我慢する気持ちに気付いて、「ごめん」と言っていた。




「香織はチュウが好きだね。」


そう言って、何度も何度も啄ばむようなキスをしてくれる。


時間になって別れる時も、「チュウはいいの?」と私にキスさせる。


そんな一つ一つの言葉が嬉しくて。私はますます彼に溺れてしまった。



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