僕は君のもの
けれどそんな日は長くは続かなかった。彼女が翔の行動を怪しんでしまったらしい。
ちょっとした喧嘩で落ち込んでる彼を見ると、やっぱり翔の中の一番は私じゃないんだと気付かされてしまう。
それからは、会える日が減っていった。
いつしか、私たちは、ただの体だけの関係なんじゃないかと思うようになっていった。
私の不満はたまっていって、言いあいしたことも何度もある。その度に、二人の距離が離れていった。
そんな時、生徒会長の、桐谷くんから一番聞きたくない言葉を言われてしまった。
「遊ばれてる。」
わかっていたけど私は、悔しくて悲しくて。
もうこの頃には、二人で会う事もなくなっていた。ただ学校で話す程度。
その現実を受け入れるのが悲しかった。