僕は君のもの

「……木、柏木!!」



「んっ…」


昼休みがあと5分しかない。さすがにヤバいと思った僕は柏木を起こした。


「あ、桐谷クン。…えっ!?今何時!?」


「あと5分で昼休み終わるよ」


「うそ!?あ…桐谷クンお弁当…。なんにも食べてないよね!?ゴメンネ。どうしよう…」


僕はまだ柏木と一緒にいたかった。


「じゃあさ、次の授業さぼらない?」


「え?えっと…」


「僕おなかすいたな。それに柏木に肩かしてたから、しびれてるんだけどなぁ」

戸惑っている柏木に意地悪してみた。


「うっ…ゎかった」


「決ーまり」


「桐谷クンけっこう意地悪。」


「なんてー?なんか言った?」


聞こえていたがわざと聞いてみた。


「べ、別に何も。」


こんな柏木をみるのは楽しいな。


「そうだ!!屋上行かない?」


「うん。私、屋上すき。」

そうして僕たちは屋上に向かった。

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