僕は君のもの
自分の気持ち
生徒会の仕事を終えて、帰ろうと思い外を見た。
もう部活も終わっていて、みんな帰るとこだった。
外に出て、正門まで歩いていた時、走っていく女の子の姿が目に入った。
「柏木…?」
まさか…泣いていた?
ふと門の前に目を向けると、佐野先輩が見えた。その隣には可愛い女の子。
二人の仲の良さそうな雰囲気を見ると、柏木が泣いていたのにも納得した。
その瞬間、佐野先輩に対して、怒りを感じた。柏木が居ると分かっているのに、門の前で彼女と待ち合わせするか?
どうしても、我慢ができなくて、佐野先輩に声をかけた。