僕は君のもの
悲しかった。
悔しかった。
今だに翔のことを信じていて、いつか振り向いてくれるって期待を抱いていた。頑張ろうと自分に言い聞かせてきた。
でも他の人に言われると、実感してしまう。もう翔の心は私の事を、これっぽちも見ていないことを。
私は、絶望と苦しさでいっぱいだった。翔は私の生きがいだった。
お昼休みも終わってしまう。桐谷クンとの勉強のことも忘れていた。
・・・・・・もう・・・・・どうでもいい。
午後の授業も受ける気もなく、生きる気力をなくしたかのようにただ、座り込んでいた。