僕は君のもの
コンテストは2日目にある。今日がその日だ。
今回の出場者は全部で10組。みんなが公認のカップルや、バツゲームかなんかで出されていたカップルもいた。
時間になり会場に行くと、すでに柏木がいた。緊張しているのか、挙動不審だ。
「柏木。早いな。」
「えっ!あっ!桐谷クン。」
やっぱり緊張している。
「柏木、緊張してるの?」
「するでしょ~。そりゃ桐谷クンはあいさつとかでなれてるだろうけどさ。私、人前に出るの苦手なんだから。」
「大丈夫だって。ガンバろうな。」
そう声をかけて柏木の頭をポンッポンッとたたいた。