摩訶不思議料理
それから数日が経ち、何時ものように公園に出かけると、そこには笑顔のドラゴンさんがいた。
恵理香は可愛く会釈をしながらベンチに近ずいた。
『ドラゴンさんって本名じゃないでしょう。
本当は何て言う名前なんですか?』
『ドラゴンで良いじゃないですか!
その方が気楽で良いし、恵理香チャンの事もハンドルネームの“プリンセス”って呼ばせてもらうよ!』
『まぁ!恥ずかしい!
でも、なんかプリンセスって呼ばれると嬉しくなっちゃうわ!』
『それじゃプリンセス!
今日もご馳走してあげるよ!
プリンセスに、喜んでいただければ光栄で御座います。』
と、おどけて見せた。
『なんかねぇ、あの日以来少し体調が良いのよ!
大好きなアジア料理を食べれて、元気に成ったみたい。
私ってゲンキンなものでしょう?』
『元気に成れたのなら、作ったかいが有るってものだ。
沢山食べてね!』
と言って、今日のリクエストのフィリピン料理を作った。