君は月
プロローグ
あの事件から3ヶ月がたった
私の大切な人、みんなの大切な人を
あんな状態にしてしまった事件
私には、元々親のいない捨て子で「若葉園」というところに13歳までいた
13歳になったある日、勝手に悠真と夜抜け出して遊びに行った
そのときあったのが海(かい)
海はわたしたちにケンカを教えてくれた
「今の世の中あぶねーからな。大切な奴ひとりくらい守れるようになれ」
後から聞いたけどこれは悠真にたいしていってるもので
私に入ってることではなかったらしいけど、
でもすっかり、私にいってるものだと思い込んで
喧嘩の練習をしてた