人魚の初恋
プロローグ
「姫、今日も地上に行くのですか?」


姫…そう私が姫。
私たちは、人魚………
信じられない話かもしれない。
けれど、これが現実だ。

私の名前は、美亜。
この国では私が姫。


「えぇ、大丈夫よ
人間に恋をしなければいいんでしょ?」


「はい。それでは決して忘れないで下さいね?」


「はぁい…それじゃ行ってくるね!」


美亜は、地上へ行った。


「また……あの子いない…。」


あの子とは、今から5年前に美亜が出会った男のことだ。





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