人魚の初恋
「姫様…最近、帰りが遅いですけども…まさか、人間と会っているのでは…!」

ドキッ

一瞬胸を刺されたように苦しく、痛くなった。


「や、やだわ!
私が人間に恋するはずないじゃない……私は、人魚姫よ?
この城の姫よ?
人間に恋をするなんてそんなことないわよ…
だから、安心して?」


「分かりました。
でわ、そのお言葉を私たちは信じます。」


恋なんてするはずがない…
大丈夫……。





私は、この時までそう思ってた。





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