S男*鈍感女
あたしは、廊下の影の柱に逃げた。


「あーあー、大事な大事な彼女ちゃん逃げちゃったね。」


「・・・。」


「早くかえろ。」


「おう。」

そんな声が聞こえる。


一緒に帰っちゃうんだね、大地。


やっぱりあたしはお邪魔だったんだ・・・。



大地たちが歩いてくるのが見えた。


さっとあたしは隠れた。


話しながら通り過ぎてっちゃった。


あたしのこときずかなかった。



どうして、大地?



どうしてなの・・・?




< 44 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop