honey blood
さすがに別行動はイヤだと行った紫は、あたしに付き合うらしい。



カワイイシュシュ発見!!



「これ色違いないかな?緑っぽいのが欲しいなぁ~」

「緑?あったぞ」

「どうしよ~!!買おうかな?変じゃない?」

「わかんねぇよ…」



テンション低いなぁ~…。



こういうのは大事だろ。



『似合うよ。買ってやろうか?』



ぐらい言えねぇのかよ。



「買うならさっさと買えよ」

「買うっつーの!!」

「俺はこっちの方がいいけど」

「へっ…」

「俺の色」



紫色のシュシュを指でくるくる回す紫にちょっと見とれたバカなあたし…。



コイツの行動にたまにキュンとさせられてしまうあたしはやっぱり紫が好きなんだろうか…。



「緑が欲しいからこれでいいの」

「じゃあついでにコレとコレも買え」

「なんで!?」

「ララとナナの。はい、買ってこい」



あたしの選んだシュシュと色違いの、ピンクと赤のシュシュを手渡された。



妹には買うわけ!?



< 103 / 506 >

この作品をシェア

pagetop