honey blood
ぎぶあんどていく
【蜜】
朝の洗面所、歯磨きの最中にその子は現れた。
キャラメル色のショートカットの髪、クリックリの目は泣きはらしたようで…。
美少女が目の前にいる。
きっと昨日の子…。
思ってたよりも小柄で子供っぽい。
「あなたが紫様の…」
「あっ、う…ん」
「そう…。人間にしては上玉じゃないの…」
昨日の危険極まりない雰囲気はどこへやら…。
口の中の歯磨き粉を流し終えてからなにを話せばいいのかと言葉を探す。
「そのピアス、紫様のでしょ…」
「そそそそ、そう…」
「自分の所有物だって意味だったっけ?いいなぁ~…」
よくないから!!
外れないんだから!!
なんて言えなくて…。
「お名前、聞いてもいい?」
「あいにく、あなたに名乗る名なんて持ち合わせてないの…」
「そう…ですか…」
「早く死ねばいいのよ。呪われろ~…なーんてね。紫様にまた怒られちゃう…」
あたしの存在が悪いんだろうけど…気の毒な消沈の仕方だな…。
朝の洗面所、歯磨きの最中にその子は現れた。
キャラメル色のショートカットの髪、クリックリの目は泣きはらしたようで…。
美少女が目の前にいる。
きっと昨日の子…。
思ってたよりも小柄で子供っぽい。
「あなたが紫様の…」
「あっ、う…ん」
「そう…。人間にしては上玉じゃないの…」
昨日の危険極まりない雰囲気はどこへやら…。
口の中の歯磨き粉を流し終えてからなにを話せばいいのかと言葉を探す。
「そのピアス、紫様のでしょ…」
「そそそそ、そう…」
「自分の所有物だって意味だったっけ?いいなぁ~…」
よくないから!!
外れないんだから!!
なんて言えなくて…。
「お名前、聞いてもいい?」
「あいにく、あなたに名乗る名なんて持ち合わせてないの…」
「そう…ですか…」
「早く死ねばいいのよ。呪われろ~…なーんてね。紫様にまた怒られちゃう…」
あたしの存在が悪いんだろうけど…気の毒な消沈の仕方だな…。