honey blood
だけどさぁ…、紫のフェロモンがダダ漏れなんですけど…。



息荒いし顔赤いし…。



「ね、ねぇ…本当に大丈夫?」

「あぁ…」



声にまで艶が…。



目もトロ~ンとしてるし…。



ヤバくね?



「アイス…食うか?暑そうだったから…」

「もしかしてあたしのために…?」

「んなわけねぇだろ…。ついでだ。で、食うのか?」

「う、ん…」



正直嬉しかったんだと思う。



紫が起こしてくれて、カップアイスのふたまで開けてくれるし…。



スプーンで掬ったアイスを食べさせてくれるみたいです…。



「冷たくてうまい…」

「垂らしてんじゃねぇよ…」

「ソレは紫がっ…」

「甘いものと甘い物は合うかもな」



そう言ってまたペロリと唇から伝うアイスを舐められた。



血を飲んだ時みたいに妖艶に微笑む紫に、頭がおかしくなりそう…。



エロさヤバい…。



次は自分がアイスを食べ、あたしにキスをした。



口の中に入ってくる冷たい甘い味と紫の舌が…。



もう…ムリですっ…。



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