honey blood
それから居間に一緒に行くと、紫がプリンを食べてた。



もう平常心?



近寄っても平気?



唯一ソファーのある居間は、昔の日本に西洋文化がやって来たばかりのような雰囲気。



だけどお洒落なんですよ。



今の世の中じゃフローリングにソファーにベッドなんて当たり前の世の中で、この家は古き良き時代を守ってる気がする。



「ララ、ナナ、プリン食うか?」

「「食べる~!!」」



あたしの存在は無視ですか!!



さっきの根に持ってんの?



「小さい男ってヤダね~。自分がやれって言ったくせに」

「不能になったらどうすんだよ」

「双子ちゃん達の前で下品な話しなんかしないでって感じ。悪影響」

「うっせぇな。病人は寝とけよボケ」

「治ったし。全快だし。先生の薬って超効くし」

「今は薬効いててごまかされてるだけだっつーの。あっ、バカにはわかんねぇか」

「バカじゃねぇよ」

「へぇ~、じゃあアホか」



やっぱり紫なんか好きじゃない!!



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