honey blood
着替えて屋敷から出た。



向かう先はアイツんち。



雪丸んちは普通の家。



連絡もなく来たのに、雪丸の両親は俺を快く受け入れてくれる。



「坊ちゃん!!お久しぶりですね~!!」

「オジサン、雪丸いる?」

「二葉ちゃんと部屋にいますよ」

「二葉もいんのか…」



まぁいい。



2階にある雪丸の部屋へ足を運び、そのまま開けた。



「紫っ!!どうしたの!?」

「家出してきた。よぉ、二葉」

「ご飯食べた?」

「あぁ、風呂にも入った。ってか俺、邪魔だよな」

「若干ね」



二葉とイチャイチャしてたのか…。



でも他に行くとこなんてねぇし…。



帰んなきゃダメ?



「やっぱ帰る」

「紫君、蜜ちゃんとケンカでもしたの?」

「あの女凶暴。ヨーグルト食っただけで背中に跳び蹴り喰らわされた」

「それは紫君が悪いよ。蜜ちゃんから食べ物奪っちゃダメ」

「たかがヨーグルトで跳び蹴りだぜ?蜜が異常なんだっつーの」

「紫君だって自分の物に手ぇ出されたら怒るでしょ?」



そんな感覚!?



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