honey blood
苦しくて、苦しくて…。



「ぐぁっ!!ゴホッ!!」

「おかえり~」

「ハァハァハァ…」



なんだこの苦しさ…。



ありえねぇ…。



しかも北斗の声がした気がする。



呼吸がまともにできるようになってから目を開けると北斗がいた。



その隣には心配そうな顔をした蜜。



「俺っ…どう…なってんだ…?」

「昨日飲んだ血に問題があったんじゃねぇか?」

「昨日…?」

「極度に合わねぇ血飲んだんだろ」

「あの女か…」

「人間でいうアレルギーみたいなもんだ」



なんだよソレ…。



どんだけ軟弱な体だよ…。



薬もダメで飲んじゃいけない血があって?



昔からこの異常な体に悩まされて来たのに…。



「もう疲れた…」

「アレルギー起こす相手は稀だから大丈夫だろ。昔より体だって強くなってる」

「そうは思えねぇ…」

「お前の異常な力の強さの対価だと思え」



もうこんな体イヤだ…。



そのうち死ぬ気がする…。



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