honey blood
二葉たちを迎えに行く前に寄ったコンビニでパンを買ってくれた紫は隣でトマトジュースを飲んでる。



「なんかあんたが赤いの飲んでるとリアルなんだけど…」

「マズ…」



紫と出会う前までのヴァンパイアのイメージってもっと怖かったのになぁ。



噛まれたら同じヴァンパイアになるんだと思ってたし。



ニンニクが嫌いで十字架もダメとか。



嘘知識ばっかりだったよ。



実際怖いものナシじゃん。



「紫に苦手なのってあるの?」

「苦手?薬だろ」

「他だよ他」

「狼とは昔から相性が悪い」

「滅多に出会わなくね?むしろ動物園行かなきゃ見れなくね?」

「野生には会わねぇな」



やっぱり怖いものナシなんだね…。



見た目は人間とかわんないんだけどね~。



「「おはよ~!!」」



ふたりと合流してからはワイワイと騒ぎながら目的地へ向かった。



今更だけど目的地ってどこ?



「今からどこ行くの?」

「紫んちの別荘」



そうだったのか…。



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