honey blood
そんな覚悟、俺にはあるんだろうか…。



雪丸の親も死ぬ覚悟で父さんに忠誠を誓ったのか…。



「住みにくい世の中です。これから人間との共存は難しいかもしれませんね」

「俺はどうしたらいい?」

「その答えは自分で見つけなければ強くなれませんよ」

「相変わらず安藤は厳しいな…」

「紫様は自信家でしょうに」



さすがにこの決断は厳しいって…。



安藤が出て行ってからしばらく、部屋がノックされた。



ドアを開けると立ってたのは両手にアイスを持った蜜で。



「食いたいなら…1個やるけど?」

「プッ!!」

「な、なんだよ!!元気なさそうだから来てやったのにぃ!!」

「わりぃ、食う食う。入れよ」

「仕方ないから入ってやる」



健在のツンデレが俺をホッとさせた。



今だけちょっと何も考えたくねぇかな…。



「これ食ったら一緒に寝るぞ」

「なにかする気!?」

「しねぇよ…。お前はただ従っとけばいいの」

「偉そうに…」



こいつの顔見ると安心するな…。



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