honey blood
癖になるというより、虜になりそうだ…。



なに食ったらあんな甘い血になるんだよ。



生まれつきってヤツか?



しかも記憶消さなくていいなんておもしれぇ女…。



顔も悪くねぇし。



性格は悪そうだけどあの血にはあらがえる気がしねぇ。



ここまで思わせた女はお前が初めてだ、蜜…。



しばらくして、目の色が戻った休み時間に教室に戻った。



蜜は前の席の二葉と話してる。



雪丸が俺に寄ってきて、ワクワクした目を向けてきた。



「おいしかった?」

「あんなの初めてだった。殺しちまいそうなくらいうめぇよ」

「僕らは薬でどうにでもなるけど紫はムリだもんね~」

「なぁ雪丸、二葉の血はうめぇか?」

「うん、愛情たっぷりだしね」



雪丸いわく、『好き』だから相手の血がうまいんだとさ。



人間である二葉は雪丸に自ら血を提供してる。



それは雪丸のすべてを受け入れてるって意味で、うらやましい限り…。



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