honey blood
お互いの布団に横になり、そのまま眠りについた。



朝目が覚めると、珍しく紫があたしの布団に入ってた。



「兄さま~、雪さまが来たよぉ~」

「ミーちゃんと兄さま仲良しずる~い!!」



これまた珍しく双子の登場で焦る。



紫に抱きつかれてるし起きないし!!



「ララもまぜて~!!」

「ナナも~!!」



紫に飛びつく双子のおかげで目を覚ました紫は起きあがって双子を抱きしめた。



久しぶりに見る柔らかい顔…。



「今日兄さまと寝る」

「一緒に寝る」



ブラコン双子は紫の癒しなのかも…。



あたしも起き上がり、布団から出て障子を開けた。



「蜜ちゃんの浴衣姿もいいもんだね」

「雪丸君!?」

「おはよ!!」

「朝早くね!?二葉は?」

「いつも二葉といるわけじゃないよ~。紫もおはよ」



『おぅ…』



そう言った紫の顔はさっきと違い、昨日の顔に戻ってた。



もしかして雪丸君となにかあった…とか?



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