honey blood
双子と居間に行ってろと言われ、着替えもせずに居間に行った。



「お嬢様たち、お飲物はいかがです?」

「「飲む~!!」」



お手伝いさんにオレンジジュースをもらったけど落ち着かない。



ただごとじゃないっぽい。



だけどあたしが首を突っ込むことじゃないよね…。



「「父さま~!!」」

「美女たちが揃ってお茶会か?」

「父さまもまざる?」

「紫に呼ばれたから後でまぜてもらおうかな」



父上も紫のとこに…。



ヴァンパイアの世界にはなにがあるのかよくわからないや…。



「ねぇ双子、父上ってなんの仕事してるか知ってる?」

「父さまは社長さんだよ。家電製品の会社の。それと、世界中のヴァンパイアのトップクラスの偉い人~」

「小説家なんじゃないの!?」

「それもしてる!!もっとお仕事してるんだよ~」



また知られざる父上の一面…。



ヴァンパイア、恐るべし…。



「でもいっぱいやめちゃうの」

「なんで!?」

「引退なんだって!!」



引退!?



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