honey blood
そして帰りに寄ったケーキ屋で紫のお土産。



「兄さま喜ぶかな?」

「当たり前じゃん」



双子が稼いだ自分達のお小遣いを兄に貢ぐなんて健気っ!!



シュークリームを抱え、家に帰って大事そうに冷蔵庫にしまった。



もう話してないのかな…。



「紫~、入るよ~」

「…………」

「なに…してるの?」



なんで雪丸君が紫に噛みついてるの…?



もしかしてそういう関係!?



「ごごごご、ごめんなさいっ!!」



見ちゃいけないもの見た…。



これって浮気になるの!?



紫と雪丸君って…?



「ふふふふ、双子!!」

「「なぁに?」」

「ヴァンパイアって性別とか気にしない感じ!?」

「ミーちゃんの言ってる意味がわからない…」



双子に聞いたあたしがバカ…。



母上いないの!?



こんな時は…。



「なにやってんの父上…」

「悪魔に祈り中」

「それも小説のネタ?」

「本気」



父上がわけわかんないことやってる…。



< 166 / 506 >

この作品をシェア

pagetop