honey blood
許してなるものか。



俺が広い心で蜜を許せば、コイツは絶対つけあがる。



「親の部屋、広間に移したら珍しいもん見つけたんだよ」

「なに?」

「滅多に手に入んねぇアメ。ヤバいらしいぞ。食うか?」

「食う!!」



よくこんな得体の知れないものを口に入れるよな…。



食いもんならなんでもいいのかよ…。



「普通なんだけど。別にヤバく…な…い」

「そうか、じゃあ語ってもらうかな~。今食ったアメ、自白効果があんの」

「自白って!?」

「蜜は、俺のどこがよくて好きになった?」

「守ってくれるしそばにいてくれるとこ…。ぬぁ!?あたしなに言ってんの!?」

「へぇ~、俺のこと好きなんだ」

「好きだよ。ちょっ!!マジあり得ないこと口走ってる!!」



最高だな蜜。



真っ赤で泣きそうな顔して、素直に答えちゃうとこヤバいから。



「キスしたい?」

「うん。ウソ!!したくな…したいっ…何コレ!!もうヤダ~!!」

「じゃあしない?」

「する…」



コレ、マジ最高の品物!!



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