honey blood
なに、なに、なに?



なんかイヤな予感がするんですけど…。



「本日より本家で紫様に王位継承の日まで指導に当たる役を仰せつかりました」

「聞いて…ないんだけど…」

「そのようですね。しかし、ヴァンパイア協会での決定事項ですので」

「父さん?ちょっと…顔貸せや」



陰に呼んだ父さんは苦笑い。



知ってて黙ってたのか!?



「ほら、仕事忙しくて!!言うの忘れてた」

「そんなんじゃ済まないでしょうが…」

「別にいいじゃん?いずれこうなるんだし?」

「アイツ誰だよ!!」

「吹雪?石上の息子で、紫が生まれた時からすでにこの役に決まってたヤツ?」

「俺、初対面」

「で?」



でって…。



まだ1年近くあるんだけど…。



なんの教育させられんだよ…。



「こう見えて俺、一応日本のキングじゃん?お前って王子様だったんだな~って、改めて実感した感じ?」

「笑い事じゃねぇから!!跡継ぎとしてやることあんなら先に言えよ!!」

「なんかまだまだ子供の気がしてさ~」



父さんはのんき過ぎ!!



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