honey blood
とにかく残り1年で、俺は今父さんのいる地位に上がらなきゃならない。



普通なら50歳くらいで継ぐのがベストらしいけど…。



なかなか俺を授からずって感じだったから仕方ないとかで…。



「どこにも属さない派閥が動いてるようですので、紫様には気をつけていただかなくては」

「そうですか…」

「私に敬語はおやめになってください。私の父にも、当たり前の態度で接していただかないと威厳が薄れますので」

「急にそんなこと言われても石上さんなんか昔から知ってるし…」

「父は相応しい対応をしてきたはずですが?」

「そう言われると…」

「ですので、以後お気を付けを」



マジかよ…。



そんなに偉くなんのか、俺…。



「じゃ、じゃあ今日ここに集まったヤツらに逆に聞く!!俺でいいのか?」

「なにを今更おっしゃいますやら」

「無知だし体弱いし、若いけど…」

「「決定事項です」」



とにかく俺はいろいろと厄介事を引き受けてしまったらしい。


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