honey blood
まだ余裕だと思ってた生活が…。



『なるようにしかなんねぇから。まぁ、頑張れよ~』



父さんがあまりにも適当で、なんだか脱力…。



着替えるためにやってきた部屋に着いてきたのは吹雪で。



「着替えるだけだから…」

「お手伝いいたします」

「いらねぇよ…」

「普通なら奥方様のお役目ですが、紫様はまだ独り身ですので」



着替えくらいひとりでやるって!!



でもよく考えると…母さんが父さんの着替えとか用意したりしてて、双子がデカくなってからはよく俺の着替えに着いてきたな…。



なんの意味があるんだかわかんないけどしきたりとかってヤツなのか?



部屋に入ると当たり前のように蜜がくつろいでて、慌てて襖を閉めた。



「人間ですか…」

「まぁ~…そうかな?」

「安藤さんから聞いていますので知ってますよ」

「お、俺のすることに文句言うなよ!!」

「言うつもりはございません」



コイツ、喰えないヤツ!!



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