honey blood
1時間で着いた地元の駅はハロウィン一色。



カボチャのお化けがいろんなとこにいる。



そう言えば学校は文化祭とハロウィンが一緒って言ってたな~。



紫とか、仮装しなくてもヴァンパイアじゃん。



そんなことを考えながら、久しぶりに歩く道。



実家の前には見たことない真っ赤な車が止まってた。



「ただいま…」



返事の聞こえない家に入り、リビングに行くと見知らぬ女がキッチンに立ってた。



「蜜~!!久しぶりだな!!キレイになったんじゃないか?」

「変わってない…」

「そうか?大人っぽくなっただろ~」

「ウザい。なに?機嫌でもとってんの?」

「正直に言っただけだろ?じゃあ紹介する、彼女が新しいお母さんだ」



見た目はキレイで歳は30前半?



若いの捕まえたね。



「初めまして、エミって言います」

「…………蜜です」

「専務にこんな美人な娘さんがいたなんて知らなかったからビックリしちゃって!!」

「興味ないの間違いじゃないの?あたし部屋にいるから」



口が勝手に悪態をつく…。



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