honey blood
あとは蜜のしたいようにすればいい。



「あたし…迷惑にならないようにします…」

「あんたそんなヤツ?なに改まってんの。気持ち悪いからやめてよね。うちにはもうひとり居候いるし」

「居候?」

「北斗だよ。学校に近いからってうちに住んでんの」



そういえばそうだったような…。



マリと北斗は一応従兄弟らしいし。



アイツなら面倒見もいいからな。



「書類的なものは父さんがやってくれる」

「あたし甘えすぎじゃない!?」

「気にすんなよ。なんならうちに養子に来るか?」

「い、イヤだ…」

「貰う貰われるなんてヴァンパイアの世界じゃ珍しくねぇから。まぁ人間を養子にすんのは珍しいけど」

「あのっ、紫!!あり…あり…ありが…とぅ…」

「…………いいえ~」



本気でカワイイな。



蜜が幸せに暮らせりゃなんだっていい。



「じゃあ吹雪、蜜の寮まで」

「かしこまりました」



とりあえず、マリも受け入れてくれるみたいだから俺も一安心。



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