honey blood
そんな力が紫には備わってなくてよかったと心から思った。



「そういえば双子は傷を治す力があるみたいな…」

「それぞれ、得手、不得手が生まれた時からあるんだよ。マリは戦闘タイプって言えばいいかな?人間の5倍くらい高く飛ぶしね」

「紫にはどんな…」

「紫様は稀な体質で、オールマイティな感じかな?でも心はよめないみたいだから安心しな」



よかった…。



紫に思ってることバレたらどんなからかい方されるかわかったもんじゃないよ。



「ちなみに俺は頭ん中ネット並の情報量ね」

「北斗先生!!」

「この能力は家系も関係してんの。うちなんて昔から医療分野」

「そうなんだ。なんかうらやましい特技だな」

「お前、バカらしいからな」



居候の身でありながら堂々と研究室を作った北斗先生。



この人がいればいくら風邪ひいても平気だな…。



「そう言えば雪丸君はどうなったの?紫の体質移ったの?」

「一時的なもんだろ。時間が解決するはずだ」

「よかった~」



安心だね、二葉!!



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