honey blood
だけど考え出すと止まらなくて…。



頭はズキズキ痛むのに…。



天音との出会い…。



紫とのこと…。



紫のことを考えると余計苦しい…。



あたしと紫はなにがあったの?



紫はどうしてあたしにあんなこと言ったんだろう…。



気持ち悪いくらい頭が痛くて、その場にしゃがみ込み動けなくなった。



割れる、頭が…。



先生…先生…。



北斗先生の番号を出し、かけてみたけど出ない。



今日は学会がどうのって言ってたっけ…。



どうしよう…。



動けない…。



そうだ、マリさんがいる…。



「どうかした?」

「頭っ…痛くて動けない…」

「今どこ!?」



場所を教えたらプツッと切れた電話。



待ってれば助けてくれるかな…。



マリさんは…信用しちゃいけない人で…。



でもマリさんも北斗先生もあたしを心配してくれて…。



誰を信じたらいいのかわからなくなってきた…。



しんどくて動けなくて…。



車のライトが見えてホッとした瞬間、目の前が真っ白になった。



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