honey blood
久しぶりに夢の中にいる…。



体がフワフワ浮いてる感じ。



暖かいな、ここ…。



夢って夢でもない気がするけど…。



頭じゃなくて心が暖かい…。



このままこの空間にいたいけどそろそろ起きなきゃ。



「ミーちゃん?大丈夫?」

「ここ…どこ…」

「ララとナナのお家だよ!!」



ララ…ナナ…。



この天使達は紫の妹か…。



今あたし、紫んちにいるんだ…。



「大丈夫か?」

「むらさ…き…」

「悪いな、すぐ出る」

「なんで、なんであたしはこのふたりを知ってるの…?」

「思い出さなくていい。マリが迎えに来るから横になってろ。ララとナナはついててやれ」



思い出せない…。



懐かしく感じるこの部屋のことも。



思いだそうとすると頭が壊れそうになるから…。



どうなってるの?



「ねぇ双子、あたしは紫のなに?」

「ミーちゃんは…兄さまの…大好きな人だよ」

「紫があたしを…」

「言っちゃダメなのかもしれないけど…ミーちゃんも兄さまのこと大好きだったから…」



あたしが紫を好きだった…。



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