honey blood
そして気づく、あたしが着替えてることに。



「ななななな、なんで制服じゃないの!?」

「着替えたからだろ」

「だ、誰がどうやって…?」

「俺が脱がせて」

「マジで死ねばいいのに…」

「嘘だボケ。女の使用人だ」



なに、からかわれたの?



本当にバカヤローだな。



動けるもんならこいつの大事なとこ蹴り上げて逃げてやるのに。



「ララもナナも部屋に戻れ。寝る時間だ」

「「はぁい」」



ちゃっかりお兄ちゃんですか?



でも妹たちは本当にカワイイ…。



この子たちもヴァンパイアなんだろうけど…。



「そのうち血も戻って動けるようになる」

「アンタさ、毎回いろんな人にこんなことしてんの?」

「殺しかけたのはお前がふたり目だ」

「それはなんと光栄なことでしょうね~。あぁ、半殺しにしてやりてぇ」

「悪かった…」



へっ!?



み、耳がおかしくなったのかしら…。



この偉そうな俺様ヤローが謝るなんてありえないでしょ…?



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