honey blood
素直に言えばよかった…。



今のはかなり後悔…。



「俺がごちそうしてやるよ」

「天音が!?」

「まぁ…迷惑かけたし…」

「天音にも罪悪感ってあるんだ…」

「うるさいから。じゃ、土曜の夕方6時、駅前で待ってる」



あれ?



あたし、それに行っていいの?



天音の隣に立ってる紫は眉間にシワを寄せた。



よく思ってないのは確かで。



だけどあたし自信、天音とご飯なんて普通に行けそうな感覚…。



「紫的に妬く感じ?」

「妬かねぇ…。好きにしろ」

「なら決まり」



妬かないんだ…。



紫なら止めると思ってた…。



結構ショック…。



その日の昼休み、久しぶりに紫に図書室に連れ込まれた。



だいぶ来てなかったから懐かしい気がする…。



「誕生日わかった」

「そう」

「欲しいもんねぇの?」

「ないよ…」

「じゃ、適当に考えとく」



なんで天音のことには触れないの?



今までの紫なら絶対行くなって言ったはずなのに…。



< 287 / 506 >

この作品をシェア

pagetop