honey blood
図書室に連れてきた天音は眠ってる蜜を見てなにもわからない顔をした。



「記憶を書き換えられんなら、天音が好きだって記憶を書き換えろ」

「ん?なにに?」

「なんだっていい!!友達とか…親戚とか!?ポジションなんて好きなヤツ以外ならなんだっていいから!!」

「それ、俺的に虚しいんだけど…」



バカ言ってんじゃねぇよ。



天音だって蜜なんかタイプじゃねぇくせに。



ただ俺のモノだったから手を出しただけなのに。



「立場ってもんわかってねぇみてぇだな?誰のおかげでこんな感じになってんだよ」

「わかった…。やってみるけど…俺が刷り込んだ記憶を上書きすんのは2回までだから失敗したらもうできないぜ?」

「なんでだよ」

「さすがにそれ以上操作すると本気でおかしくなる」



これに賭けるしかねぇってことか…。



耐えられんのか?



「あぁ~、でもちょっとムリな箇所もあるかも…」

「まさかお前…」

「俺を紫って間違って呼んだ時にちょっと頭に来たから」



やっぱり最高に悪いヤツだな。



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