honey blood
蜜の緊張を解くように優しく触れた。



いちいち反応する体が愛しい。



「んっ…」



蜜からそんな声が出るなんてあり得ない…。



超…カワイイ…。



「痛い…よ…」

「まだ序の口だろ。悪いけど俺も余裕ねぇんだ…」

「えっ!?ちょっ、待っ…」

「なんか俺ダサいわ~…。でも限界…。我慢しとけ」

「ヤダっ!!うぅぅっ…いっ…」



幸せってこういうことかも。



俺が蜜の初めての男だ。



涙目で辛そうな顔して。



どうしようもないくらいカワイイ。



「大事にする…」

「ん…」

「いてぇ?」



必死に頷くもんだからその痛みを忘れさせてやりたくて。



鎖骨の下辺りに噛みついた。



口の中に広がる甘い血…。



「紫…」

「どっちが痛い?」

「わかんなっ…。おかしくなりそう…」



俺も。



蜜に酔い過ぎておかしくなりそう…。



「蜜は体全部…うめぇな…」

「はぅ~…」

「好きだ…」

「んっ…」



結果、蜜はとにかくうまい。



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