honey blood
誰が首謀者かと聞かれた時、俺は耳を疑った。



「桐原君がやれっていいました」

「脅されました、桐原君に」



見事なまでの裏切り!!



お前らみんなまとめてフルボッコ!!



「テメェらなぁ…」

「桐原ならなんとかできるって!!任せた!!」



理事長室に連行されたのは、俺と3年の頭。



最悪だ、アイツら。



主をなんだと思ってる!!



「ケンカ…ですか」

「そうなんです。今日は保護者がたくさん来るというのに」

「では私に任せて下がってください」



理事長、学校にいる姿初めて見た…。



今の立場では俺は生徒でこの人は理事長…。



理事長の方が偉い。



「紫様、なにをなさったんです?」

「天音がイジメられてたからコイツら屋上からヒモなしバンジーさせようとしました~」

「それはおもしろそうですね。やればよかったのに」



笑顔で俺の味方。



理事長って実は極悪人?



「だけど結局俺たちの方がやられたんですよ!?」

「誰がしゃべっていいって言った?」

「へっ…?」

「紫様にケンカ売るとは…天性のアホですか」



この人怖っ…。



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