honey blood
龍太さんならなんか知ってるんじゃないかと、夜に話を聞くことにした。



「短期集中プログラム受けに行くんだよ」

「プログラム!?」

「ヴァンパイア養成学校みたいなもんがあって、純血しか行けない高貴なとこ」

「そこで紫は勉強するの?」

「そうなるね。あそこは厳しいよ~。経験者だから言えるけど」



龍太さんも10代の頃に行ったらしい。



1日の18時間は勉強だとか…。



「そこでテストに受かれば大人として見込まれるわけね」

「歳とか関係なく?」

「ないよ。でも基本的に10代後半じゃなきゃ体力的にも着いていけないね」



そう言って龍太さんが見せてくれたのは肩に入ったタトゥー。



よくわからない字に、数字が入ってる。



そう言われると父上の肩にも他のタトゥーに紛れて同じのがあったような…。



「19って?」

「受かった歳。これでやっといっぱしのヴァンパイアなんだよ」



どんな勉強をするんでしょうかね…。



あたしにはやっぱり未知の世界…。



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