honey blood
離れてる間、紫は大丈夫なんだろうか…。



それに、他の女の血を飲まれるのは彼女としていい気がしないわけだ。



前に男のでいいじゃんって言ったことがある。



『それは人間の世界で言う同性愛だ』



と言われ撃沈。



雪丸君が紫の血をもらったのにはわけがあるっぽいし。



よくわからない…。



「先生、ちょっといい?」

「手短に」

「紫がフランス行くんだって」

「そうか」

「あたしの血は必要ないのかな…」

「んぁ!?もしかしてフランスにプログラム受けに行くのか!?」

「みたい」

「どうだろうなぁ~…。アイツの場合一応用意しといた方がよさそうだな…」



紫が行く場所では血はでるらしい。



好みに合ったものらしいけど、紫の場合いろんな面で敏感ですから…。



「まぁお前の血なら安心だからな。抜かせろ」

「今日飲まれたんだけど…」

「大丈夫だって。薬作る程度だから」



血がなくなるぅ~…。



しかも大量に。



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