honey blood
思った以上に血を抜かれ、久しぶりにフラフラ。



ダメだ…頭がグルグル回る…。



「お嬢様!?いかがされました!?」

「貧血みたいで…」

「お部屋まで行きましょう!!」



廊下で動けなくなったあたしを運んでくれたのは、使用人さん。



有り難い…。



「鉄分とりますか?」

「よくなる?」

「北斗様の調薬はよく効きます」



もらった薬を飲んでそのまま眠りに落ちた。



前に紫んちで飲んだ緑のにっが~いヤツ。



これは血を作ってくれるのか…。



おかげで目覚めはスッキリ。



学校に行っても支障はない。



「蜜、サボんぞ」

「なんで?授業受けたい」

「聞いてもわかんねぇのに?」

「失礼なヤツ。血はやんないからね」

「いらねぇよ」



久しぶりに紫と授業をさぼった。



カギをかけた図書室。



ソファーの上…。



「意味わかんないっ!!」

「少しくらいいいだろ」

「マジ、バカだろ。こんなとこでするわけねぇよ」

「なら泊まりに来い」



めちゃくちゃ迫られた…。



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