honey blood
やっぱり強引なヤツ…。



「あのさぁ、あたし的にムードとか大事にしたいのよ」

「ムード…。はっ!!蜜の口からは一生聞かねぇ言葉だと思ってた」

「バカ!!これでも女だし!!」

「そうだな、悪かった。だから今日から泊まれ」



から?



からってなに?



「まさか紫の出発の日まで…?」

「もちろん。1週間で帰ってこれる気なんか全くしねぇからな」

「ムリムリムリ」

「もしかしてぇ~俺にぃ~逆らえるとぉ~思ってるぅ~?」



その言い方マジ腹立つっ!!



力ずくで連れて行く気だよ!!



「逃げる!!」

「いいぜ?抵抗してもらった方が逆に燃えっから」

「ドSヴァンパイア!!」

「監禁、されてぇの?」



やっぱりあの時するんじゃなかった…。



紫の都合で監禁されちゃう…。



なんでコイツの言いなりになってしまうんだよぉ~…。



もう自分が情けない…。



龍太さんに助けてもらおうと思ったら、すでに紫が手を回していてムリだった…。



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