honey blood
飛行機の中では退屈なだけだった。



天音も寝てるし…。



到着した時にはなにもしてないのに疲れてる。



「うわぁ~、なんかすごい…」

「空気重いな…」

「時空の歪みがあるからって話」

「マジかよ…」



俺たちが今日から暮らす場所はとにかく不気味な空気。



映画とかに出てくる幽霊屋敷みてぇだ…。



「お待ちしておりました、紫様」

「天音様はこちらへ」



もう始まる感じ!?



この人誰ですか~…。



全く未知の世界…。



天音とは別の部屋に案内された俺…。



豪華な部屋にはベッドと机。



ソファーもあるし冷蔵庫もある。



なんか…高級ホテルのいい部屋みたいな感じ。



「ここが俺の…」

「私はエリックと申します。本日より紫様の身の回りのお世話をさせていただきます」



フランス版吹雪~…。



バトラーですか。



『紫様は世界的に見ても偉いお方。それをお忘れなく』



吹雪の言葉を思い出した…。



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