honey blood
トボトボ帰った家では龍太さんがお待ちかねだった。



「紫様、順調みたいだよ」

「えっ!?なんで龍太さんが知ってるんですか!?」

「一応、日本では私が彼らの教官みたいなものだからね」

「順調なんだ…。よかった…」

「少し顔が赤いね。風邪でもひいた?」

「違う!!お外が寒かっただけです!!」



ウキウキしながら部屋に戻り、北斗先生の奇妙な研究室をノックした。



「どうかしたか?」

「血、抜いてくださ~い」

「もう1週間か、そこに寝とけ」



ソファーに横になると、献血開始。



紫に送る血を抜くの。



あたしも抜かなきゃ体調が悪くなるし。



「先生、なにしてんの?」

「新しい薬の開発。紫の薬ばっかり作りすぎてて他のが手つかずになっててな」

「ついでにおっぱいデカくなる薬作ってよ」

「一瞬でデカくしてやろうか?」



キラッと光るメス…。



豊胸手術ですか。



「専門はなんなの?」

「天才だからなんでも。紫を取り上げたの、俺なんスけどね~」



新事実…。



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