honey blood
そして森に入って1ヶ月、エリックが毒蛇に咬まれた。



簡単に治したと思ったら、今度は俺がキノコの毒にやられた。



「そんなもの、吸収してしまえばいいんですよ」

「どの辺に!?」

「ん~、中和する感じですかね?」



エリックの言う通りに生活して、屋敷に帰ってこれた時には天音がいなくなってた。



天音は天音のプランをやりきって帰ったらしい…。



「天音様は頭脳派なので実技は軽いんですよ」



マジかよ~…。



先に帰るなんて聞いてねぇよ~…。



もうここに来てから2ヶ月は経ってんじゃねぇかな…。



俺も頭脳派でいいんだけど…。



「よぉ紫!!久しぶりだな~。逞しくなったんじゃね?」

「ブライアンこそ色気増してね?なんの実技だよ」

「ヴァンパイアの本来の姿らしいぜ?自分じゃわかんねぇだけで」



見た目で獲物を狩るわけだからな…。



それより早く日本に帰りたい…。



「紫様、お飲物でございます」

「おぉ~、ありがっ…」



受け取っただけで割れた…。



< 375 / 506 >

この作品をシェア

pagetop