honey blood
グラスが粉々…。



それからはスプーンやペンを握るだけで粉々に破壊してしまい、ドアノブを捻ればドアじたい破損。



メシすら食えない…。



「どうしたもんだか…」

「紫様の力でしょうね。それを抑制して、大事な時だけ使えるようにします」

「どうやって?」

「ここで必要なのは苦手なものですよ」



納得した。



エリックの銃弾の意味がやっとわかった。



「どれにします?」

「このロザリオはナシ…。たぶん俺と相性悪い」

「そうですか。ではこちらの呪いのリングはいかがですか?」

「呪われてるってわかっててつけんの?」

「古代魔女の物です。そこまで呪われてませんよ」



何の呪いかわからないままつけたら中指にピッタリ。



重たい指輪だな…。



「あっ、前みたいに普通にいろんなもの触れる…」

「それで決まりですね。外す時はそれなりの時だけにしてくださいね」

「わかった」

「では、残りを終わらせて帰国しましょう」



もうすぐ帰れる。



待ってろよ、蜜!!



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