honey blood
もう脅しの域だった。



さすがの蜜もひきつった笑顔で頷いていて。



母さんはただ、今回の俺のやらかしたことの隠滅を謀っただけだろう…。



ニコニコして出て行った母さんはさっきのバトルなんてすっかり忘れたようだった。



「彼女になったわけだ」

「へっ!?それはお母さんが…」

「じゃあなに?あの母さんに嘘つけと?」

「お、脅しじゃん、あんなの…」

「そうは見えなかったけど?」

「ほ、本気で付き合う気?」

「よろしくな」



ブツブツ文句を言っていたようだったけど、しばらくして諦めたらしく。



まず着替えるから部屋に帰れと言われた。



じゃあ俺はメシの用意でも頼んで来るか。



「金田さん、朝メシ大量に用意できる?」

「できる限り頑張ります」

「よろしく」



母さんのおかげで蜜が手に入ったわけだ。



とりあえず薬の改良が終わるまでは付き合ってもらおうじゃねぇの。



これから楽しみだな…。



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