honey blood
迷っちゃダメだと思ってんのに…。



蜜が死んだら…俺も一緒だ。



それなら怖くねぇよな。



「理事長、蜜のこと引き取ってくれてありがとう」

「改まらないでください。彼女はうちの中を明るくしてくれてますよ」

「ん、ありがと…」

「成功することを祈ってます」



ブライアンの知り合いの医者に待機してもらうため、一応呼んでもらった。



立ち会うのは天音。



タイミングを感覚で知っているというから。



「うま~い!!好きなものいっぱい!!」

「ミッチー、食べてる時っていい顔するね~」

「おいしいんだもん!!」

「その笑顔は俺が守ってあげるから。安心して死んできな?」

「どんな意味?」



父さんの言ってる意味は理解できなかった。



ただ応援してくれてるんだろうってのは感じたからそれで満足。



ブライアンが呼んだ医者も来てくれたし。



「なに、この地下部屋…」

「滅多に入れねぇ部屋だからな。こういう時専用っつーの?」

「窓もないね…」

「地下だしな」

「あははっ!!そっか!!」



怖くねぇのか?



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