honey blood
慣れない土地で、よくわからない学校の場所。



小走りで地図を見ながら先を急いだ。



あれ!?



迷った!?



地図にあるはずの薬局がない。



マジでぇ~!?



どうしようかと思った瞬間、金髪のニイチャンが目に飛び込んできた。



同じ制服じゃん!!



しかもめっちゃイケメンだな…。



その人の後を着いて行けば学校に着くと想定し、少し後を歩いた。



前を歩く長身の人は緩く着こなした制服と、ダルそうに肩からかけたカバン。



不良かしら~?



そんなことを思いながらひたすら歩いた。



急にピタッと止まった前の人…。



くるりとこっちを向き、眉間には深いシワ…。



「なんだよ」

「へっ?」

「なんで着いてくんだって言ってんだよ」



ありゃりゃ?



もしかして学校じゃないとこに向かってる?



昨日といい今日といい…。



妙に絡まれるのはなぜかしら~。



「学校行かないの?」

「あぁ」



やっぱり学校に向かってたんじゃなかったのか…。



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